最近のスマホのカメラはかなり高性能で、だれでも気軽にきれいな写真を撮ることができますよね!
そうすると、こんなお悩みはありませんか?
「スマホのデータ保存容量がたりない!」
スマホ本体のデータ容量ではすぐにいっぱいになってしまう。
そこで、よく使われているのが、
アップルの「I Cloud」や Google の「Googleフォト」や
といったクラウドサービスです。
Iクラウドは5GBまで、Googleフォトであればこれまでは無制限でデータ保存ができました。
でも、Iクラウドは容量を増やすには、有料です。
Googleフォトは無料無制限のサービスの終了となり、圧縮したデータも15GBまでということが決まりましたね…
サービス終了については、コチラの☟記事に詳しく書いておきます。
気軽に大容量のファイルを保存することは難しくなってきました…
やはり物理的に、手元にデータを置いておきたい!
そんな方のためにあるのが、「NAS」です!
クラウドでのバックアップと、物理的な「NAS」へ保存のメリット、デメリットを含めて、
大容量で手元にデータをバックアップするためにとても便利な「NAS」について解説していきます!
「NAS」(ナス)って、何?
「NAS」の正式名は「Network Attached Storage」と言います。
直訳するなら「ネットワーク付属」の「倉庫」といった意味になります。
通称「ネットワーク対応HDD」とも言われ、ネットワーク=LAN(有線でも無線でもOK)に直接接続するHDDで、ファイルサーバーとして活用する専用機器のことです!
「ネットワーク付属の」…
スマホやパソコンに保存されたデータのバックアップはどうされていますか?
スマホはパソコンにケーブルで送信、クラウドを立ち上げ送信、などで保存しますよね…
SDや外付けハードディスクへ保存する方も同様と思います。
いちいち、作業するのが、意外とめんどくさい…
面倒がって、バックアップを取っていなかった…!!
ということも多いのではないでしょうか、
「NAS」はここが違います!
皆さんの家では、WIFIルーターを中心に、パソコンやスマホを接続いませんか?
多くの方がこの接続をしていると思います。
WIFIルータを中心に接続する方法を「LAN」(ローカル エリア ネットワーク)と呼びます。
「NAS」はこの「LAN」内に設置して使用するのが基本です。
具体的には、「NAS」をWIFIルーターにLANケーブルで接続しておきます。
すると、スマホやパソコンのデータを、わざわざケーブルなどを使用しなくても、LAN経由で「NAS」にバックアップができるようになります。
スマホやパソコンを「NAS」とつなげる必要はありません。
これが最大のメリットと言えます!
「倉庫」…
「NAS」は物理的な箱に、データを保存するハードディスクが搭載されています。
その容量は、4TB(テラバイト)や10TB(テラバイト)など、とても大容量!
容量は機種によってかなり違いますので、ご自分にあった容量を選ぶことができます。
とても大きなデータの倉庫といったところですね…
「NAS」のメリット
外付けハードディスクをイメージする方も多いかもしれませんが、「NAS」は単なるデータ保管だけが用途ではありません。
同じLAN内のWIFIでつながったスマホ同士は、NASに保存されたデータを共有することが可能です!
家族で同じ写真を簡単にみたり、やり取りすることも簡単です。
また、個人限定のフォルダを作ることもできるので、
共有したい写真と、自分だけの写真を分けることもできるのが嬉しいですね!
ハードディスク
ハードディスクが1枚のものと、ハードディスクが複数枚搭載されているものがあります。
複数枚搭載の機種は、高速処理が可能になることと、2枚に常に同じデータを常に書き込むことで、どちらかのハードが故障しても片方で復旧できるミラーリング機能のあるものもあります。
NASの設置イメージ
家族みんなで共有できることや、データを簡単に遅れることがメリットのNAS。
言葉だけではイメージしずらいので、下記の図も参照してください!
出典:バッファロー公式サイト
複数のパソコンやスマートフォンからアクセスして、写真や動画ファイルなどを保存、バックアップできます。
外付けハードディスク(HDD)と違ってスマホでもデータへのアクセスがしやすいのが特徴です。またクラウドストレージと比べるとアクセス速度が速く、大容量でも使いやすい、あるいは柔軟に容量を増やしやすいこともメリットです。
実際のNASのつなぎ方
では具体的にネットワークにつなげたNASをどうやって操作するの?
スマホのバックアップ方法として、代表的なのは、アプリの利用です、
ナスのメーカーが専用アプリを提供しています。
ナスに保管したり、保管したデータを閲覧することができます。
パソコンのバックアップ方法としては、ネットワークからNASのIPアドレス(ネットワーク上の住所)を入力して、ナスフォルダを表示させ、そこに保存することができます。
おすすめのメーカーや販売価格
個人家庭用であれば、ハードディスクが初めから内蔵されている、エントリーモデルがおすすめです。料金は、1万円~2万円位の比較的手ごろな価格で購入ができます。
有名なメーカーでは、「IO DATA」や「バッファロー」のものが人気です。
どれも黒い箱…が多いですね…
企業やオフィスで本格的に利用する場合は、大容量の機種があり、あまりなじみのないメーカーものが多いです。ハードディスクは別付けのタイプも多く、トータルコストはかなり高くなります。
NASのセキュリティ
物理的なものになるので、盗難、紛失、破損、落下には注意が必要です。
パソコン同様、ウイルスや情報漏洩にも気を付けないといけません。
最近の機種は、セキュリティ機能も搭載されている機種が多いですので、確認しましょう!
具体的なNASの選び方
ストレージ容量をチェック
NASには大きく分けて、あらかじめHDDを搭載している完成品と、HDDを別途購入して装着する「NASキット」があります。
完成品のNASは購入時点でHDDがすでに内蔵されているため、初めて使う人でも導入が簡単というメリットがあります。一方、気にしなければいけないのは保存容量です。
内蔵されているHDDにより、NASの最大保存容量は決まってきます。製品ラインアップにもよりますが、おおむね1~8TBまでの容量となっている場合がほとんどでしょう。
価格は、HDDが1基のみであれば1~3TBまでは1万円台、4TBからは2万円台以上の価格設定をしている製品が多いので、あまり容量が必要ない場合は手頃な3TB以下、大量のデータを扱う場合や複数人で利用する場合は4TB以上の製品を購入しておくのが無難です。
NASのベイ構成をチェック
NASには複数のHDDを搭載するモデルが存在します。2つのHDDを搭載する2ベイタイプ、4つのHDDを搭載する4ベイタイプなどが一般的です。
複数のHDDを内蔵する製品はデータのミラーリングなどが可能です。画像はバッファロー「LS220DG」シリーズ
製品の最大容量は搭載HDDの合計保存容量が表記されるため、2ベイタイプで最大容量が6TBの製品であれば、3TBのHDDを2つ搭載していることになります。複数のベイで構成されるNASの大きなメリットは、バックアップに便利な「RAID 1」設定が可能なことでしょう。これは“ミラーリング”とも呼ばれる構成で、別々のHDDに同じ情報を書き込むことによってデータを2重に保管し、片方のHDDが故障した場合でもデータの消失を防げます。ただし、同じ情報を書き込むためHDDを2つ利用しても1つ分のデータ量(6TBモデルなら3TBまで)しか保存できません。また内部のRAIDコントローラーが故障した場合はデータが読みだせなくなってしまう場合があるなど、複数ベイだから万全というわけではありません。
テレビなどからアクセスできる「DLNA」「DTCP」対応をチェック
テレビにHDDを接続して番組を録画したり、Blu-ray DiscレコーダーにHDDを増設している方もいると思います。テレビやレコーダーによってはネットワーク機能も備え、NASへアクセスできる製品もあります。
テレビやレコーダーなどのネットワーク機器を利用している場合、「DLNA」や「DTCP(DTCP-IP)」への対応を確認しておきましょう。画像はアイ・オー・データ機器「HDL2-AAX」シリーズ(※有料のオプション対応)
その際にチェックしたいのが、「DLNA」や「DTCP(DTCP-IP)」という規格です。「DLNA」は、テレビやBDレコーダーなどの機器とのネットワーク上における相互接続を想定したガイドラインで、対応をうたう製品は互換性がある程度まで保証されます。
「DTCP(DTCP-IP)」は著作権保護に関する機能で、これに対応することでテレビ・レコーダーなどに保存した番組のダビングなどが可能になります。
どちらもネットワーク接続可能なテレビやレコーダーとの連携を想定したものです。テレビ用のHDDを将来的にネットワーク化するなら、DLNAまたはDTCP(DTCP-IP)対応製品を選ぶのがいいでしょう。
「NAS」のおすすめ製品はこれ
バッファロー 「リンクステーション LS210DN」シリーズ
NAS製品を数多くリリースするバッファローの、シングルベイタイプの製品。容量は2TB、3TB、4TB、6TBがあり、どれもDLNA、DTCP-IPに対応しています。
専用アプリ「WebAccess」を使えば、自宅の外からでもNASの保存データへアクセスが可能です。外付けHDDを接続することで疑似的に最大保存容量を増やすこともできます。
価格は2TBモデルが1万4000円前後、6TBモデルが3万5000円前後です。
アイ・オー・データ機器 「HDL-TA」シリーズ
アイ・オー・データ機器「HDL-TA」シリーズ。初心者向けをうたっています!シングルベイ構成のNASです。容量ごとに1TB、2TB、3TB、4TBの計4モデルが販売されています。
パソコンからは専用アプリ「LAN DISKコネクト」、スマホからはQRコードを読み込むだけで設定可能と、扱いやすいと人気の機種です!
アプリ「Remote Link Files」を使ったインターネット経由のアクセスも行えます。
価格は1TBモデルが1万3000円前後、4TBモデルが2万1000円前後です。
バッファロー 「リンクステーション LS220DG」
バッファローの「リンクステーション LS220DG」は、2ベイタイプのNASです。
容量別に2TB、4TB、6TB、8TB、12TBの計5モデルがあり、2ベイならではの最大保存容量の多さが特徴です。
複数のベイがあるため、万一のHDD故障に備えられます。
価格はシングルベイタイプよりも少々高価で、2TBモデルが2万円前後、12TBモデルが7万4000円前後です。
メリット・デメリットまとめ
クラウド保存
メリット
・物理的な機械が不要 ・データの保存やセキュリティはサービス提供元がしっかりしている
デメリット
・サービス提供元次第で運用の変更がある ・個人情報などをサービス提供元へ預ける必要がある
NAS
メリット
・自分でデータを物理的に管理できる ・データの保存方法が楽 ・データ保存以外の用途も活用できる
デメリット
・機器の購入が必要 ・データの保存やセキュリティが自己責任になる
クラウドは便利ですが、データは手元にはないので、サービス元が万一提供をやめてしまえば、消えてしまう…少なくとも移行が必要になります…
急にクラウドのサービスがなくなってしまうことは考えにくいですが、今回のGoogleフォトのように、サービスが変更していくことは十分考えられます。
やはり物理的に、手元にデータを置いておきたい!という方のための「NAS」です!
クラウドでのバックアップと、物理的な「NAS」へ保存のメリット、デメリットを含めて、
メリットと感じることが多いかたは、この機会に利用することをおすすめします!
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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